バンドの歴史

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DUALFACEは1986年4月、京都で結成された。当時同志社大学でLilac Rainbowsという音楽サークルに在籍していたJimmy(Vo)とHawk(G)を中心に、平岡(G)、土本(B)、Kana-Morry(Ds)の5人でバンドはスタートし、この頃のリハの定番はRATTの楽曲だった。ところが、わずか3ヶ月後に土本(B)と音信不通となり、ベーシスト不在となってしまう。急きょ DISASTER の高松(B)にヘルプで参加してもらい、リハや曲作りを進めることとなった。10月になり新ベーシストとしてTsukasa(B)が加入、第1期のDUALFACEが活動を開始。当時Tsukasaは別のバンドのギタリストであったが、Jimmyの誘いで一大転身をはかった。最初のライブは京都VIVREホールでのイベント参加だった。この頃の代表曲は ”Rock’n’Roll Gypsy”,”Law In The Nature”,”Carry On”,”All My Love”,”Lick Up Your Sweet Body”などだ。

翌年末、平岡(G)が脱退し4人編成となるが、ここで一つのターニングポイントを迎えることになる。曲作りは、ツインギターの絡み合うようなリフと流麗なハーモニーを前面に出したこれまでの楽曲から、よりソリッドでシンプルなものに変化した。こういった新しいバンドのカラーも、Makoto(Ds)が加入したことで一層定着していくことになる。この頃の代表曲は、”Casino Scandal”,”Sexy Violence”,”Bad Boys Rock”などで、”Dance Without Me”も4人編成アレンジにリメイクし第2期の主要曲となった。このとき制作したデモテープ”The Crazy Rock'n Roller DUALFACE” をプロモーション・ツールとし、ライブハウス活動の礎を築いた。ホームグラウンドは心斎橋BAHAMA。ちなみに心斎橋BAHAMAでのデビューは名古屋のFRENZYとの対バンで、とても刺激的なものだった。心斎橋BAHAMAでの月次レギュラーが定着したこの頃は、曲を増やす必要があり非常に数多くの曲作りを行っている。”Room #303”,”Rose & Girl”,”Feel Me”,”It’s Time To R & R”,”気まぐれHysteric Cat”などは一気呵成に作り上げた印象だ。心斎橋BAHANMAでは動員数の多さからすぐに知名度が向上、KBS京都のラジオ番組への出演や各種イベントへの出演を通じ、多くの固定ファンに支えられる幸せなバンドとなった。
余談だが当時のイベントの中には、デビューの決まった実績の無い新人バンドに「○○コンテスト優勝」というタイトルを与え、箔をつけさせることだけを目的にした出来レースのようなものもあり、DUALFACE もその引き立て役にされることがあった。バブル経済期という社会背景の真っ只中、ロックバンドのように人々のエネルギーを集める存在は、大人たちのビジネスの恰好の道具として利用されていた。
そして1989年6月の心斎橋BAHAMAでのライブの後、オープンな活動は長きにわたり休止状態となる。インナーのイベントとしても、1990年2月にLilac Rainbowsの”卒コン”に参加したのみだ。

2013年8月、京都。DUALFACEは20数年ぶりのライブを行った。もちろんJimmy(Vo)、Hawk(G)、Tsukasa(B)、Makoto(Ds)という当時のメンバーだ。おなじみの(懐かしの?)楽曲を披露すると熱狂が蘇った。
2014年8月には、Shark(Ds)をメンバーに迎え、東京エリアを拠点として活動を続けている。2016年3月で結成30年を満了するにあたり、2015年は初の全国ツアーとなる30周年記念ライブを行った。浜松のライブではスペシャルメンバーとして Hiro(G)が参加した。

2016年のライブツアーは5月7日の渋谷ギルティを皮切りにスタートし、 8月13日には大阪・梅田GANZ,toi,toi,toi、10月には昨年同様に浜松の音楽イベント「やらまいかフェスティバル」に参加、また同月は新横浜 Bell'sでもライブを行った。10月以降のライブでは Dualfacist からのリクエストをうけ、J-Rock のヒットナンバーをプレイするという新しい試みもあった。そして12月、京都 Live Buzz Kyoto にてツアーは終了し、同時に30周年の活動の締めくくりとなった。
このライブ終了後 SHARK(Ds) が東京を離れることとなる。

2017年1月、バンドは SHARK(Ds) に遠征してもらいながらの活動継続も考えたが、パフォーマンスの維持向上の観点から継続的なリハは不可欠と判断し、首都圏で活動できる新しいドラマーを探すこととなる。その結果、KANETERU(Ds) に白羽の矢が立った。
KANETERU は TSUKASA(B) と旧知の仲で、1990年代後半に「B.R.D.」というバンドで一緒にプレイしている。それが今回の DUALFACE への合流のきっかけとなったわけたが、実は KANETERU は1980年代後半、京都の「少年ゲリラ」というバンドで活動をしていた。おそらく DUALFACE とニアミスを起こしていたと推察されるが当時接点はなかった。余談だが「B.R.D.」とバンドで1996年にレコーディングした How to get more good love という楽曲は Amateur Square X というインディーズバンドのオムニバスアルバムに収録されCDとしてリリースされている。

KANETERU(Ds)を迎え、DUALFACE は第4期メンバーでの活動をスタートした。
第4期メンバーでの最初のライブは2017年5月の新宿Nine Spices。非常に多くのオーディエンスが見守る中、上々のパフォーマンスを見せ新生 DUALFACE は最高のスタートを切った。そして8月、京都VOX Hall でライブを行う。1988年にここがまだ Big Bang と呼ばれていた頃にステージに立って以来、約30年ぶりのライブだったが、ステージから見上げる客席は当時のままの印象だ。この日は、MAKOTO(Ds) との第2期メンバーでのステージとKANETERU との第4期メンバーでのステージの2部構成を試みたが、MAKOTO が得意とするテクニカル系ドラムが生きる楽曲(Bad Boys' RockやRoom Number 303)でのセットリストと KANETERU が得意とするドライブ感のある小気味好い楽曲(It's Time To R&R や Casino Scandal)でのセットリストの対比も面白く、多くのオーディエンスから賞賛の声が上がった。

2018年も全国ツアーを行なった。5月に目黒ライブステーション、6月に浜松窓枠でHRS(Hamamatsu Rock Summit)と新横浜Bell's、10月に浜松の「やらフェス」だ。その中でもパフォーマンスする回数が増えたこと、またJimmyの地元ということもあり浜松でのDualfacistが大いに盛りあがった年だった。

2019年は1月から始動、新横浜Bell's をスタートとし、3月に名古屋のLive House R.A.D でライブを行なった。また、Tsukasa(B) が約30年ぶりの新曲を作った。その新曲「甘い誘惑」は5月の目黒ライブステーションのライブで初披露されたが、キャッチーなメロディとシンプルな曲構成によりすぐに人気曲の一つとなった。しかし、この日は残念な発表もあった。 KANETERU(Ds) が DUALFACE を離れることになったのだ。
KANETERUが岡山に拠点を移すこととなり止むを得ずという事ではあるが、KANETERU 人気も高まってきていた最中での緊急事態であり、2019年後半のライブ活動の計画を立てるのが困難となった。すでに8月の大阪、9月の名古屋のイベントはエントリーが決まっていたためバンドは MAKOTO(Ds) に声をかける。MAKOTOも関東在住ではないためリハに困難があるのは承知の上でのオファーだったが、なんとか合流できることとなった。第2期と同じメンバーで、第5期の DUALFACE をスタートすることとなった訳だ。
第5期での最初のライブは8月、大阪・心斎橋。奇しくも80年代 DUALFACE の活動本拠地だった街だ。当時と同じ街で、同じメンバーが、同じ楽曲をプレイするという、言わば原点回帰のライブとなった。

2020年、コロナ禍においてライブ活動が全て停止し、出口が見えない中で悶々とする日々が続く。2021年は結成35年という節目の年だったが、まさかの活動ゼロ、ある意味記憶に残るアニバーサリーイヤーとなった。この後、活動再開が叶ったのは、2022年10月 第14回やらまいかミュージックフェスティバル in 浜松 である。
2023年は、徐々にライブ活動のペースも戻り、新曲「4 Years」を披露した。

第1期(1987年)

第1期メンバー(2014年)

第2期(1988年)

第2期メンバー(2013年)

第3期(2014年)

第3期メンバーwith Hiro(2015年)

第4期(2017年)

第5期(2019年)

<創成期:Early 1986>

Vo:Jimmy / G:Hawk / G:平岡 / B:(土本)高松 / Ds:Kana-Morry

<第1期:Late 1986~Late 1987>

Vo:Jimmy / G:Hawk / G:平岡 / B:Tsukasa / Ds:Kana-Morry

【この時代の曲】
Rock’n’Roll Gypsy (1986 平岡/Jimmy)
Law In The Nature (1986 Hawk/Jimmy)
Breaker (1986 Hawk/Jimmy)
Shout At The Dream (1986 Tsukasa/Jimmy 未発表)
Lick Up Your Sweet Body (1987 Hawk/Jimmy)
All My Love (1987 Tsukasa/Jimmy)
Carry On (1987 Tsukasa/Jimmy)
Dance Without Me (1987 Hawk/Jimmy)
You-愛の鼓動 (1987 平岡/Hawk/Jimmy)

<第2期:Late 1987~1990 (2013)>

Vo:Jimmy (the Sexy Dynamite)/ G:Hawk / B:Tsukasa / Ds:Makoto

【この時代の曲】
Casino Scandal (1987 Hawk/Jimmy)
Sexy Violence (1987 Hawk/Jimmy)
Bad Boy’s Rock (1988 Hawk/Tsukasa/Jimmy)
Feel Me ! (1988 Hawk/Jimmy)
Room #303 (1988 Hawk/Tsukasa/Jimmy)
気まぐれ Hysteric Cat (1989 Hawk/Jimmy)
It’s Time To Rock’n’Roll (1988 Hawk/Jimmy)
Rose & Girl (1989 Hawk/Tsukasa/Jimmy)
Keep On Rock’n’Roll (1990 Tsukasa/Jimmy 未発表)

<第3期:2014~2016 >

Vo:Jimmy / G:Hawk / B:Tsukasa / Ds:Shark

(30周年スペシャル:Late 2015)
Vo:Jimmy / G:Hawk / G:Hiro / B:Tsukasa / Ds:Shark

<第4期:2017~Early 2019 >

Vo:Jimmy / G:Hawk / B:Tsukasa / Ds:Kaneteru

【この時代の曲】
甘い誘惑 (2019 Tsukasa/Jimmy)

<第5期:Middle 2019~ >

Vo:Jimmy / G:Hawk / B:Tsukasa / Ds:Makoto
 ※第2期メンバーと同じ

【この時代の曲】
4 Years (2020 Tsukasa/Jimmy)